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【資料作成から解放?】Claudeの新機能「ファイル生成」がChatGPT超えの精度

みなさん、こんにちは。
チャエンです!(自己紹介はこちら)
速報です!Claudeが遂にファイル作成に対応しました!
ChatGPTには以前から搭載されていた機能が、ついにClaudeにも搭載されました。
Claude can now create and edit files.
Turn conversations into Excel spreadsheets, documents, PowerPoint slide decks, and PDFs directly.
— Claude (@claudeai)
2:57 PM • Sep 9, 2025
Excel、PDF、Word、PowerPointを直接生成
データから統計分析やグラフまで自動化
プログラミング不要で数分で完成
【⚡️速報】Claudeが遂にファイル作成に対応
・Excel、PDF、Word、PowerPointを直接生成
・データから統計分析やグラフまで自動化
・プログラミング不要で数分で完成ChatGPTには以前からあったが、Claudeにも搭載。試したが、ChatGPTより精度が高い印象。 利用方法↓
— チャエン | デジライズ CEO《重要AIニュースを毎日最速で発信⚡️》 (@masahirochaen)
3:50 PM • Sep 9, 2025
今回はClaude ファイル機能の概要や使い方、プロンプトやPowerPoint・Excel・Word・PDFのそれぞれの活用事例を紹介します。
試してみたところ、ChatGPTより精度が高い印象です。Claudeは文章生成が強いので、ぜひ活用してみてください。
Table of Contents
1.発表の概要

https://www.anthropic.com/news/create-files
Anthropic社のAIアシスタント Claudeに、ExcelやWord、PowerPoint、PDFといった主要なビジネス文書ファイルを直接生成・編集できる新機能が追加されました。
これまでは回答テキストをコピーしてOfficeソフトに貼り付け、手作業で体裁を整える必要がありました。
また、これまでClaude上で資料のようなものは作成できたのですが、ローカルに保存ができなかったです。リンクで共有する場合は、その裏でGoogleに公開されてしまうためセキュリティ的に課題がありました。
今回のアップデートによりAIとの対話から直接“ファイル”という形の成果物を生み出すことが可能になり、アイデアから最終資料の完成まで一つのチャット環境で完結します。
この「ファイル生成」(ファイル作成・編集)機能は2025年9月にプレビュー公開され、現在Max、Team、Enterpriseプランのユーザー向けにプレビュー提供されています。Proユーザーは数週間以内に利用可能になる予定です。
1.1 ファイル生成機能でできること

アップロードしたデータやリサーチ情報、あるいはゼロからの指示に基づき、実際のファイルを生成します。主な例は以下の通りです:
データをインサイトに変える: Claudeに生データを渡すと、クリーンアップされたデータ・統計分析・グラフ・重要ポイントを説明する文章を含む洗練されたアウトプットを返してくれます。
スプレッドシートを構築する: 必要な内容を伝えるだけで、数式や複数シート入りで生成します。
シナリオ分析を備えた財務モデル
自動ダッシュボード付きのプロジェクトトラッカー
差異計算を含む予算テンプレート
クロスフォーマットの作業:Claudeが面倒な作業を引き受け、必要な形式で情報を提示します。
PDFレポートをアップロードしてPowerPointスライドを作成
会議メモを共有して整形済みドキュメントに変換
請求書をアップロードして計算付きの整理済みスプレッドシートを生成
1.2 Claudeが持つポテンシャル
Claudeのファイル生成機能が特に注目されるのは、生成AIの活用スタイルを大きく変えるポテンシャルを秘めているからです。
①Claudeの最大の強み 自然言語だけで資料作成が完結する点
「プレゼンを作って」「このデータをExcelで分析して」と依頼するだけで、Claudeは裏側でコードを自動生成・実行し、完成度の高いOfficeファイルを直接出力します。専門知識がなくても高度な資料作成を任せられるのが特徴です。
②大容量コンテキスト処理にも優れている
最大で10万トークン規模の文脈を扱うことができ、長大なPDF(100ページ未満推奨)や複数のファイルを同時に処理できます。ChatGPTの標準的な制約(4k~32kトークン)を大きく超える柔軟性を備えているため、膨大な情報をまとめる作業にも適しています。
③複数フォーマットを横断的に生成・編集できる
単一のチャットでExcel、Word、PowerPoint、PDFを自在に扱えるため、Microsoft Copilotのようにアプリごとに区切られたサポートとは異なり、Claudeはチャットをハブにしてファイル形式をまたいだ作業を実現します。
④2025年6月のアップデートで進化したArtifacts機能との連携
PDF、CSV、画像、Wordなど多彩なファイルをアップロードして解析できるようになり、「読み込み+要約+ファイル生成」をシームレスに実行できるようになりました。
1.3 ファイル生成アプローチの違い
Claude以外にもManusやGenspark、ChatGPTなどAIでのファイル生成ツールは乱立しています。それぞれのアプローチの違いは以下の通りです。
Manus、Genspark:コードを直接生成。自由度は高いが専門知識が必要
ChatGPT:Python環境で間接的に生成。扱えるがハードルがある
Claude:自然文だけで即ファイル出力。非エンジニアでもシームレスに業務活用できる即戦力
①Manus、Genspark
コードベースで資料を生成するアプローチを採用しています。HTMLやCSSといったコードを逐次生成し、そのプレビューを確認しながらPowerPointやPDFにレンダリングしていく仕組みです。
この方法はカスタマイズの自由度が高く、複雑な資料構築にも対応できますが、その一方で難易度が高いという側面もあります。コードの知識や細かい調整が求められ、場合によってはフォーマットが崩れてしまうことも少なくありません。
②ChatGPT
ファイル生成は可能ですが、Python実行環境(旧Code Interpreter/ADA)に依存する点が特徴です。ユーザーがコードを入力・実行することでファイルを出力できますが、スクリプトの理解や操作がある程度必要となります。
そのため、技術に不慣れなユーザーにとっては扱いにくい場面が多く、業務利用の即戦力という観点ではClaudeに一歩劣ると言えます。Claudeのように自然言語だけでシームレスにOffice文書を生成できるわけではないため、効率性や利便性の点で差が際立ちます。
③Claude
最大の特徴は、自然言語だけでファイル生成が完結することです。「このデータをExcelで分析して」「プレゼンを作って」と依頼するだけで、裏側ではコードが自動生成・実行され、完成度の高いOfficeファイルが直接出力されます。
ユーザーがコードや仕組みを意識する必要はなく、あくまで自然な会話の延長で成果物を得られるのが魅力です。生成されたファイルはすぐにダウンロードして利用できるため、業務に直結する“即戦力”として活用できます。
2.Claudeの概要
Claudeは、AIスタートアップAnthropic社が開発した大規模言語モデル(LLM)ベースのAIアシスタントです。長文処理やファイル解析に強みを持ち、ビジネス利用を前提とした実用的な進化を遂げている点が高く評価されています。
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2.1 Anthropicの特徴
AnthropicはOpenAI出身の研究者たちによって設立された企業で、生成AI分野における安全性や倫理性の研究開発で知られています。
AnthropicがClaudeを開発するうえで重視しているのが、「憲法AI(Constitutional AI)」 という独自のアプローチです。これは、AIが単に人間の指示に従うだけでなく、あらかじめ設定された「原則(憲法)」に基づいて、安全性・透明性・倫理性を優先した振る舞いを行うように設計するものです。
従来の生成AIでは、出力の偏りや誤用リスクが懸念されていましたが、憲法AIはこうした課題に対処する仕組みとされています。そのため、Claudeは「ただ便利なAI」というだけでなく、企業利用において安心感のあるAIアシスタントとして注目されています。実際に、多くの企業や組織が導入検討を進めている背景には、この「信頼性」への評価が大きく影響しています。
今回Officeソフトでのファイル生成機能が追加されたことで、組織の導入が大幅に進むと感じています。
2.2 Claudeのコンピュータの仕組み
この1年で、Claudeは質問への回答からプロジェクト全体の完遂へと進化してきました。Claudeにはプライベートなコンピュータ環境が与えられており、その中でコードを書く・プログラムを実行するなど、必要なファイルや分析を生成できます。
これによりClaudeはアドバイザーから能動的なコラボレーターへと変貌しました。ユーザーは文脈や戦略を提供し、Claudeは裏側で技術的な実装を担います。これが示しているのは、「高度で複雑なマルチステップの作業を、会話を通じて誰でも扱えるようにする」という未来です。こうした機能が拡張されるにつれ、アイデアと実行のギャップはますます縮まっていくでしょう。
2.2 プラン
今回の新機能である「ファイル生成機能」は現在、Max・Team・Enterpriseプランのユーザー向けにプレビュー提供されています。(2025年9月13日時点)Proユーザーは数週間以内に利用可能になる予定とのことです。
LLMとして、基本的なClaudeの体験をしたい場合はFreeプランで充分です。
Proプランはプロジェクト管理や外部ツール連携も強化されるので、より多くのClaudeモデルを日常的に業務で使いたい人は課金をするのがおすすめです。

3.利用方法
使い方は設定を変更するだけなので、とても簡単です。

設定 > 機能 で「Upgraded file creation and analysis」を有効化
関連するファイルをアップロード、または必要な内容を記述
チャットを通じてClaudeに作業をガイド
完成したファイルをダウンロード、またはGoogle Driveに直接保存
プロンプトはシンプルなものでも、資料は生成できます。しかし、詳細に書くことでより理想的なものに仕上がります。
以下がおすすめのプロンプトテンプレートです。ぜひ使ってみてください!

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